米国議会下院民主党トップのジェフリーズ院内総務は7日午後、非公開のオンライン会合を開催し、同党有力下院議員のうち数人が11月の大統領選で再選を目指すバイデン大統領に撤退を望む考えを新たに示した。
会合の様子に詳しい複数の関係者が匿名を条件にマスコミの取材を受け明らかにしたもので、バイデン氏撤退を求める民主党下院議員はこれで計9人に増えた。
その中には下院の各委員会で党トップの筆頭理事を務める議員も含まれている。
その中には下院の各委員会で党トップの筆頭理事を務める議員も含まれている。
先月27日のトランプ前大統領との討論会でバイデン氏のパフォーマンスが精彩を欠いたことを契機に、比較的重鎮とされる議員の中にも同氏以外の新たな候補擁立を望む動きが徐々に広がりつつあることが示された。
バイデン氏はこうした撤退要求にもかかわらず、立候補を辞退する考えはないと繰り返し表明している。だが討論会以降、年齢や職務執行能力について民主党内でも懸念が増したバイデン氏は、今週もクリアしなければならないハードルを幾つか抱えている。
議会休会明け8日には、議員がワシントンに戻ってくる予定で、9日午前には民主党下院議員全員が参加する定例会合が開かれる。
7日のオンライン会合の参加者は11月の下院選で議席を失うリスクが小さい議員が大半だったが、9日の会合には激戦が見込まれる議員も含まれ、同党下院全体としてのムードが一段と明確に示されると考えられる。
現在少数ながらも民主党が多数派となっている上院よりも、11月の選挙での多数派奪還に強い期待を抱いていた下院の方が同党議員の間の焦りが濃厚となっている。
ジェフリーズ院内総務の報道官は7日の会合について、非公開であることを理由にコメントを控えた。
ジェフリーズ院内総務の報道官は7日の会合について、非公開であることを理由にコメントを控えた。
9日からはワシントンで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開催され、バイデン氏は開催国として会議を取り仕切る。
会議に参加する首脳や当局者の一部は、先月にイタリアで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)の際、バイデン氏の高齢や注意力について舞台裏で懸念を表明していた。
会議に参加する首脳や当局者の一部は、先月にイタリアで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)の際、バイデン氏の高齢や注意力について舞台裏で懸念を表明していた。
ひとこと
西側政府の入れ替わりが激しくなりそうだ。