6月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は6月に前月比+20万6000人増加した。
エコノミスト予想値は19万人増だった。
なお、前月は21万8000人増(速報値27万2000人増)に下方修正された。
過去2カ月分では計11万1000人下方修正となる。
市場予想は4%、前月は4%だった。
米金融当局が今後数カ月以内に利下げを開始するとの観測を強める内容となった。
平均時給は前月比0.3%増(前月は0.4%増)と低迷、市場予想も0.3%増であった。
前年同月比では3.9%増(前月は4.1%増)となった。
なお、市場予想は3.9%増だった。
雇用者数と賃金の伸びが鈍化した。
一方、家計調査に基づく失業率は4.1%に上昇し、2021年11月以来の高さになった。雇用者数と賃金の伸びが鈍化した。
市場予想は4%、前月は4%だった。
米金融当局が今後数カ月以内に利下げを開始するとの観測を強める内容となった。
用者数の伸びは、過去3カ月平均では2021年初め以来のペースに減速しており、4−6月(第2四半期)の労働市場が当初予想よりも冷え込んだことを反映した。
求人件数の減速傾向や失業保険申請件数の増加など、他の雇用関連指標とも整合する。
求人件数の減速傾向や失業保険申請件数の増加など、他の雇用関連指標とも整合する。
雇用の持続的な減速は最近のインフレ鈍化と相まって、米金融当局が早ければ9月にも利下げを行うとの見方を強める。
労働参加率は62.6%に上昇した。
25−54歳の労働参加率は83.7%と、22年ぶりの高水準に上昇した。
25−54歳の労働参加率は83.7%と、22年ぶりの高水準に上昇した。
6月は雇用者数増加の約4分の3が、ヘルスケアと政府部門によるものだった。
懸念される兆候の一つは、臨時雇用が過去3年余りで最も減少したことだ。
また、製造業の雇用者数は8000人の減少と、2月以来の大きな落ち込みとなった。
懸念される兆候の一つは、臨時雇用が過去3年余りで最も減少したことだ。
また、製造業の雇用者数は8000人の減少と、2月以来の大きな落ち込みとなった。
賃金の伸びは引き続き鈍化した。
平均時給は前年同月比では3.9%増と、過去3年間の最低水準と並んでいる。
平均時給は前年同月比では3.9%増と、過去3年間の最低水準と並んでいる。