米国の高級百貨店サックス・フィフス・アベニューの親会社は、同業ニーマン・マーカス・グループを26億5000万ドル(約4300億円)で買収する。業界が低迷する中、高級百貨店の大手2社の統合で市場シェアの拡大を目指す。
4日公表の声明によると、今回の統合ではアマゾン・ドット・コムとセールスフォースのハイテク2社が、取引成立に向けてサックスの親会社ハドソンズ・ベイ・カンパニーを支援する。両社は合併後の新会社サックス・グローバルの少数株主となる。声明では、両社の投資規模は明らかにされていない。
統合後の百貨店運営には、サックス39店舗とニーマン36店舗、マンハッタンにあるバーグドルフ・グッドマン2店舗が含まれる。両チェーンともアウトレット店を展開している。統合によって仕入れ先との交渉力を高め、サプライチェーンやその他共有コストを削減することで経費をカットし、収益性を高めることを目指す。