フランスのマクロン大統領の中道連合と左派の新人民戦線は、台頭する極右の国民連合(RN)が政権を握るのを阻止するために7日の国民議会(下院)選挙第2回投票で一部の選挙区で候補者を取り下げるかどうかを検討しているという。
内務省の発表によると、マリーヌ・ルペン氏率いるのRNは6月30日の第1回投票で33.2%の得票率で圧倒的な強さを見せた。
新人民戦線は28%、マクロン連立政権は20.8%だった。
新人民戦線は28%、マクロン連立政権は20.8%だった。
なお、RNのリードは幾つかの世論調査が示していたよりも小さく、主流政党が極右の絶対多数獲得を阻止する方法を模索し始めたため、フランス資産は当初上昇したが、投資家の楽観はその後薄れている。
第2回投票でRNが絶対多数を獲得すれば
ジョルダン・バルデラ党首
が首相の座に就き、同党が法案を容易に可決できるようになる。
これまで伝統的に、フランスの主流派は極右を政権から締め出すために結束してきた。
ジョルダン・バルデラ党首
が首相の座に就き、同党が法案を容易に可決できるようになる。
これまで伝統的に、フランスの主流派は極右を政権から締め出すために結束してきた。
バルデラ氏は1日、BFMテレビで「RNは絶対多数を得られると思う。その絶対多数を基盤に挙国一致の政府を作り、先に示した回復プロジェクトを実施するつもりだ」と語った。
フランス株のCAC40指数は1日取引開始直後に上昇した。
なお、その後上げ幅を縮めた。
フランス国債はドイツ国債をアウトパフォームし、スプレッドは2週間ぶりの小ささになった。
ユーロは一時0.6%上昇し、6月半ば以降で最大の日中上昇率を記録した。
なお、その後上げ幅を縮めた。
フランス国債はドイツ国債をアウトパフォームし、スプレッドは2週間ぶりの小ささになった。
ユーロは一時0.6%上昇し、6月半ば以降で最大の日中上昇率を記録した。
フランスの政党は現在、7日の最終投票での議席獲得の可能性を最大化しようと、2日にわたる激しい交渉に突入している。
なお、アタル首相は6月30日夜「今日の教訓は、極右が権力の入り口に立っているということだ」と支持者に語り、「われわれの目的は明確だ。RNが絶対多数を占めるのを阻止することだ」と強調した。
RN陣営の候補者は577の選挙区のうち485区で勝利したか第2ラウンドに進出した。
半数以上の選挙区で3人が決選投票に進んだ。
このような場合、3位の候補者は他の主流政党がRNを破る可能性を高めるために、辞退することができる。
半数以上の選挙区で3人が決選投票に進んだ。
このような場合、3位の候補者は他の主流政党がRNを破る可能性を高めるために、辞退することができる。
第2回投票の候補者届け出期限2日午後6時で、その時点で情勢はより明らかになる。
左派連合、新人民戦線のジャンリュック・メランション氏は、自陣営の3位候補に辞退を促すと述べ、マクロン氏は「第2ラウンドでは幅広く、明らかに民主的で共和主義的な同盟を」と呼びかけた。
ただ、メランション氏が率いる極左の「不屈のフランス」は欧州連合(EU)の財政規則を無視するような支出を提案しており、投資家を不安にさせる可能性がある。
このため、極左が有利になるような選挙区でマクロン氏の党が引くかどうかは分からない。
このため、極左が有利になるような選挙区でマクロン氏の党が引くかどうかは分からない。