英国のスナク首相と最大野党・労働党のスターマー党首が26日夜、総選挙前の最終回となる1対1のテレビ討論を行った。
スターマー氏は首相の感覚が有権者から「かけ離れている」と批判したうえ、停滞する英国経済と貧弱な公共サービスを立て直すと約束した。
世論調査で劣勢に立たされている首相は、労働党の
税制政策
を攻撃した。
世論調査で劣勢に立たされている首相は、労働党の
税制政策
を攻撃した。
スナク首相にとって、イングランド中部ノッティンガムで行われたこの討論は労働党の圧勝を阻止する上で最後のチャンスだった公算が大きい。
世論調査会社ユーガブが討論終了後に1700人を対象に行った調査によると、結果は引き分けで、投票日までの失策回避が目標のスターマー氏に有利に働きそうだ。
世論調査会社ユーガブが討論終了後に1700人を対象に行った調査によると、結果は引き分けで、投票日までの失策回避が目標のスターマー氏に有利に働きそうだ。
ユーガブ調査によると、スナク氏は税制や移民について優勢だったと視聴者は判断した。
しかし、好感度や信頼性でスターマー氏が上回り、重要視されそうな経済に関する議論でも47%対43%でスナク氏をリードした。
2016年の労働党議員刺殺事件をきっかけに発足した調査団体
モア・イン・コモン
が発表した別の調査では、56%が討論全体の勝者はスターマー氏だったと回答した。
一方、スナク氏を勝者に選んだのは44%にとどまった。
しかし、好感度や信頼性でスターマー氏が上回り、重要視されそうな経済に関する議論でも47%対43%でスナク氏をリードした。
2016年の労働党議員刺殺事件をきっかけに発足した調査団体
モア・イン・コモン
が発表した別の調査では、56%が討論全体の勝者はスターマー氏だったと回答した。
一方、スナク氏を勝者に選んだのは44%にとどまった。
ここ2週間の選挙戦は、保守党の候補者や関係者がスナク首相の発表前に総選挙投票日がいつになるか賭けを行っていたスキャンダルで持ちきりだ。
この賭けに内部情報が利用されていたとの疑惑は有権者の関心を引きつけ、保守党に残っていたわずかな望みも打ち砕かれたことが、世論調査で示唆されている。
この賭けに内部情報が利用されていたとの疑惑は有権者の関心を引きつけ、保守党に残っていたわずかな望みも打ち砕かれたことが、世論調査で示唆されている。