半導体メモリーメーカーの米マイクロン・テクノロジーが26日に示した業績見通しは、一部投資家の高い期待に届かなかった。株価は米株式市場時間外取引で下落した。
発表資料によると、6−8月(第4四半期)売上高は74億ドル(約1兆1900億円)から78億ドルの見通し。
アナリスト予想平均は75億8000万ドルだったが、80億ドルを超える予想もあった。
会社側の1株利益予想は一部項目を除いたベースで1.08ドル前後で、市場予想は1.02ドルだった。
アナリスト予想平均は75億8000万ドルだったが、80億ドルを超える予想もあった。
会社側の1株利益予想は一部項目を除いたベースで1.08ドル前後で、市場予想は1.02ドルだった。
マイクロンは人工知能(AI)コンピューティングブームの追い風を受けているが、パソコン(PC)やスマートフォンといった従来型の市場での需要は依然として低調。今回の見通しは、これらの分野が昨年の歴史的な不振から、一部の期待ほど早く回復していないことを示唆している。
株価は時間外取引で一時約8%下落した。マイクロンはAI投資ブームで主に恩恵を受ける企業の1社になるとの期待感から、今年は26日通常取引終了前までに67%上昇していた。
3−5月(第3四半期)の売上高は82%増の68億1000万ドル。1株利益は一部項目を除いたベースで62セント。市場予想平均では、売上高は66億7000万ドル、1株利益は50セントと見込まれていた。
マイクロンはスライドによるプレゼンテーションで、2024年暦年におけるPC販売台数が引き続き1桁台前半の伸び率となる見通しを示した。スマートフォンの販売台数は1桁台前半から半ばの伸び率を見込む。
また、25年に向けて、AI機能がスマートフォンとPCの需要喚起に貢献すると予想した。
また、25年に向けて、AI機能がスマートフォンとPCの需要喚起に貢献すると予想した。