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2024年06月28日

カナダ補欠選挙で与党・自由党が毎回議席を維持してきた牙城トロント選挙区でまさかの敗北、カナダ首相には大打撃、退陣圧力

 カナダ最大都市トロント中心部の選挙区で24日実施された補欠選挙で、野党・保守党が勝利した。
 このセント・ポール選挙区は1993年以来、与党・自由党が毎回議席を維持してきたいわば牙城で、来年実施が予定されている総選挙を控え、トルドー首相には大きな打撃となる。

 選挙管理当局の暫定データによると、保守党の
   ドン・スチュワート候補
が42%を獲得した。
 得票率40%強だった自由党のレスリー・チャーチ候補を破った。
 開票作業が始まって以降、チャーチ氏がほぼ一貫してリードしていたが、未明になってスチュワート氏が逆転した。

 これにより連邦議会の勢力図が変わるわけではない。
 ただし、今回の選挙はトルドー首相にとって事実上の信任投票と位置づけられており、最近の世論調査では、トルドー氏の支持率が低迷する一方で
   ポワリエーブル党首
が率いる保守党の人気が急上昇しており、選挙結果は自由党にとって伝統的な聖域すら議席確保が危ういことを印象づけてしまた。

 ポール・マーティン元首相の側近を務めたスコット・リード氏はソーシャルメディア、X(旧ツイッター)に「これは自由党と首相にとってすべてを変えるものだ」と投稿した。
 また、「セント・ポールが安全でないなら、安全な場所などない」と続けた。

 今回の敗北により、トルドー首相に対しては総選挙を前に退陣するよう圧力が強まりそうだ。
 これまで自由党はトロントで常に大勝しており、2015年以来、自由党が政権を維持する上で寄与してきた。
 しかし、直近の世論調査で保守党は2桁のリードを保っており、総選挙でも支持率を維持できれば、過半数議席を獲得して政権を奪還する勢いが強まっている。
 次回選挙は2025年10月までに実施される予定だが、日程は変更される可能性も高い。

 保守党は今回、主に自由党の経済実績に焦点を当てた選挙戦を展開した。
 景気低迷や住宅危機、高金利に対する有権者の不満をすくい上げ投票行動に結びついた。

  さらに同選挙区はユダヤ系住民が約11%を占め、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦争も争点となっていた。
 保守党はトルドー氏のイスラエル支援が不十分で、国内で高まる
   反ユダヤ主義への対応
で失敗していると強調した。

     
posted by まねきねこ at 03:00| 愛知 | Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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