カナダのインフレ率が主要7カ国(G7)として初の利下げに踏み切って3週間足らずで予想外に加速した。
追加利下げを模索するカナダ銀行(中央銀行)当局者にとって障害となる可能性が高そうだ。
カナダ統計局が25日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.9%上昇と、伸びは前月の2.7%から加速した。
事前のエコノミスト予想の中央値2.6%も上回った。
サービス価格の上昇が主に全体を押し上げたようだ。
事前のエコノミスト予想の中央値2.6%も上回った。
サービス価格の上昇が主に全体を押し上げたようだ。
前月比では0.6%上昇した。
市場予想の0.3%上昇を上回るとともに、4月の0.5%上昇から加速した。
季節調整済みベースでは0.3%上昇した。
市場予想の0.3%上昇を上回るとともに、4月の0.5%上昇から加速した。
季節調整済みベースでは0.3%上昇した。
中銀が重視する2つのコアインフレ指標も伸びが加速した。
年平均2.85%上昇と、市場予想の2.7%上昇を上回り、下方修正された前月の2.7%上昇から加速した。
年平均2.85%上昇と、市場予想の2.7%上昇を上回り、下方修正された前月の2.7%上昇から加速した。
今回のデータにより、今年に入って4カ月続いた物価圧力緩和の流れが途絶えたことになる。
総合、コア両方のインフレ指標が再加速したことで、中銀当局者はインフレ鈍化の進展後退が一時的なものか見極めるため、来月2会合連続での利下げ実施には慎重になる公算が大きい。
総合、コア両方のインフレ指標が再加速したことで、中銀当局者はインフレ鈍化の進展後退が一時的なものか見極めるため、来月2会合連続での利下げ実施には慎重になる公算が大きい。