欧州債券市場では17日、フランス債はドイツ債をアウトパフォームした。
独仏債のスプレッドは6日ぶりに縮小した。
フランスの極右政党・国民連合(RN)を率いる
マリーヌ・ルペン氏
はフランス経済の崩壊への危機感もあり、選挙で勝利してもマクロン大統領と協力していく姿勢を示したことに債券市場が反応した。
フランスの極右政党・国民連合(RN)を率いる
マリーヌ・ルペン氏
はフランス経済の崩壊への危機感もあり、選挙で勝利してもマクロン大統領と協力していく姿勢を示したことに債券市場が反応した。
先週の指標国債に基づけばフランス10年債と同年限ドイツ債のスプレッドは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して72bpとなった。
新たな指標国債ではスプレッドは1bp拡大し、78bpとなる。
新たな指標国債ではスプレッドは1bp拡大し、78bpとなる。
短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しが後退した。
今年1−3月(第1四半期)のユーロ圏労働コストが前年同期比5.1%増と、速報値の4.9%増から上方修正されたことに反応した。
今年1−3月(第1四半期)のユーロ圏労働コストが前年同期比5.1%増と、速報値の4.9%増から上方修正されたことに反応した。
同日のイタリア債もユーロ圏の他国債をアウトパフォームした。
ドイツ債とのスプレッドは縮小した。
なお、先週は4カ月ぶり高水準の160bpに拡大していた。
ドイツ債とのスプレッドは縮小した。
なお、先週は4カ月ぶり高水準の160bpに拡大していた。
英国債、ドイツ債はフランスリスクの縮小から逃避資金が売られて下落した。
トレーダーは週内に発表される英インフレ統計およびイングランド銀行(英中央銀行)の政策判断に注目している。
トレーダーが想定する英中銀の今年の利下げは計41bpとなっている。
トレーダーは週内に発表される英インフレ統計およびイングランド銀行(英中央銀行)の政策判断に注目している。
トレーダーが想定する英中銀の今年の利下げは計41bpとなっている。