政治的混乱に揺れるフランスでは、欧州最大の株式市場としての地位を英国に奪還された。
マクロン仏大統領が表明した国民議会(下院)解散・総選挙の実施が株下落につながり、フランス企業の時価総額は先週、約2580億ドル(約40兆6700億円)吹き飛んだ。
仏国債を多く保有する銀行の
ソシエテ・ジェネラル
BNPパリバ
クレディ・アグリコル
の株価は、いずれも10%を超える下落となった
仏国債を多く保有する銀行の
ソシエテ・ジェネラル
BNPパリバ
クレディ・アグリコル
の株価は、いずれも10%を超える下落となった
ブルームバーグがまとめたデータによれば、フランス株式市場の時価総額は現在約3兆1300億ドルで、英国の3兆1800億ドルをわずかに下回る状況。
仏主要株価指数CAC40指数 は年初来の上げを失った。
仏主要株価指数CAC40指数 は年初来の上げを失った。
世界的な成長回復や企業買収活動の活発化など複数の要因が重なり、投資家は再び英国株を選好しブレグジットで売り込まれた差を埋める状況となっている。同国でも来月に総選挙を控えているが、世論調査によれば野党・労働党に対する支持は安定して大幅なリードを維持している。
世界規模で見ると英国は現在、6番目に大きな株式市場となっている。