ジャナス・ヘンダーソンはローン担保証券 (CLO)に連動する最大の上場投資信託(ETF)を運用する資産が100億ドル(約1兆5700億円)に達した。
ジャナスは急成長するニッチ分野での支配をさらに強めている。
10日の発表によると、ジャナスの「AAA・CLO・ETF」(銘柄コード:JAAA)は今や100億ドル超の資産を有し、トップクラスのCLO ETF市場で約90%のシェアを占めている。
CLOファンド約12本中、2位に付けるのはジャナスの「B−BBB・CLO・ETF」(同JBBB)で、資産規模は約6億6600万ドル。
ジャナスはCLOを保有するETFの分野で圧倒的な存在感を示してきた。
CLOはレバレッジドローンを裏付けとする債券で、変動金利のため、金利の上昇に伴い収益が増える。
JAAAはこの種のファンドとしては2番目に古く、2020年10月に取引を開始した。
アクティブ運用のエクスポージャーを提供する。
投資会社最大手の一角を占めるブラックロックなどがライバル商品をローンチしているものの、ジャナスが首位の座を獲得した。
今のところ、金利上昇がJAAAを後押ししている。
2023年末に約53億ドルだった資産は、今年1−6月にほぼ倍増した。
過去1年間の運用成績はトータルリターンベースで約9%。iシェアーズ・コア米総合債券ETF(AGG)の成績は約2%となっている。