米国のオースティン国防長官は1日、訪問先のシンガポールでアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に出席し、各国の代表団が歴史の重要な時期に集まったと述べ、政治や防衛のリーダーに対し、米中関係が改善しつつあると指摘した。
また、ウクライナやパレスチナ自治区ガザでの戦争が激化しているほか、アジアでの動きが「現状をむしばみ、平和と安定を脅かしている」と指摘した。
これは暗に台湾やフィリピン周辺での中国の攻撃的な行動に言及していると思われる。
一方で、演説の大半を中国に対する防衛策として米国がアジアでパートナーシップを強化していることに費やした。
同長官は同盟関係を強化するためにアジア各国を何度も訪れたと指摘し、米国がインドネシアやフィリピンなどの国々と大規模な軍事演習を行っていることや、バイデン政権が日本や韓国との関係強化に取り組んでいることを強調した。
米国にとって同盟関係やパートナーシップは「世界戦略上の最大の強み」だと述べた。
米国にとって同盟関係やパートナーシップは「世界戦略上の最大の強み」だと述べた。