ニューヨーク原油は中東情勢の緊張激化を背景に大幅上昇した。
紅海でギリシャ系の商船が攻撃されたほか、イスラエル軍の戦車がガザ地区ラファの中心部に達したことが原油の買いを促した。
紅海でギリシャ系の商船が攻撃されたほか、イスラエル軍の戦車がガザ地区ラファの中心部に達したことが原油の買いを促した。
先週は相次ぐ売りで3カ月ぶり安値に下げており、売られ過ぎの領域に入っていたためイベントで反転する可能性が元々あった。
潤沢な供給を示す兆候も価格を圧迫していた。 28日はイスラエル軍のラファ中心部侵攻と紅海での商船攻撃で、先週にはなかった地政学的リスクプレミアムが戻った。
潤沢な供給を示す兆候も価格を圧迫していた。 28日はイスラエル軍のラファ中心部侵攻と紅海での商船攻撃で、先週にはなかった地政学的リスクプレミアムが戻った。
イスラエルとエジプト部隊が27日にラファ検問所で衝突し、エジプト兵1人が死亡したことも地政学的リスク増大として意識された。
26日にはイスラエルの空爆で、ラファ北西部にある避難所密集地で推定45人のパレスチナ人が死亡した。
民族浄化とも言えるイスラエル軍による無差別な戦争はエスカレートを続けるものの、これまでのところ世界の3分の1を賄う中東からの原油供給に変化はない。
ただイエメンの親イラン武装組織フーシ派による船舶攻撃で、一部の供給ルートは迂回を余儀なくされている。
26日にはイスラエルの空爆で、ラファ北西部にある避難所密集地で推定45人のパレスチナ人が死亡した。
民族浄化とも言えるイスラエル軍による無差別な戦争はエスカレートを続けるものの、これまでのところ世界の3分の1を賄う中東からの原油供給に変化はない。
ただイエメンの親イラン武装組織フーシ派による船舶攻撃で、一部の供給ルートは迂回を余儀なくされている。
地政学的なリスク継続と、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」による日量約200万バレルの減産、さらにそれが今年上期も継続される見通しが影響し、今年の原油相場は上昇してきた。
OPECプラスは2日に会合を開く予定。
それでも需要不振の兆候を嫌気し、価格は4月上旬からは下げており、北海ブレントのプロンプトスプレッド(当限月と来限月の価格差)は弱気を示唆する順ざやに近づいている。
OPECプラスは2日に会合を開く予定。
それでも需要不振の兆候を嫌気し、価格は4月上旬からは下げており、北海ブレントのプロンプトスプレッド(当限月と来限月の価格差)は弱気を示唆する順ざやに近づいている。
夏のドライブシーズン開始を告げるメモリアルデーの祝日を通過した現在、ガソリン需要動向も注目されている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前営業日比2.11ドル(2.7%)高い1バレル=79.83ドルで終了した。
前日は米祝日で7月限の決済はなかった。
ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.12ドル(1.35%)上昇の84.22ドルだった。
前日は米祝日で7月限の決済はなかった。
ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.12ドル(1.35%)上昇の84.22ドルだった。