ニューヨーク原油先物相場は反発したものの、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成されるOPECプラスの会合を来月初旬に控える中、世界的に供給が十分である兆候や、地政学的リスクの後退が意識され3カ月ぶり安値近辺での推移下状況。
北海ブレントのプロンプトスプレッド(当限月と来限月の価格差)は現在、26セントのバックワーデーション(逆ざや)。今月初め時点では65セントの逆ざやだった。
期近物が期先物より安くなるコンタンゴ(順ざや)に近づきつつあるが、これは近い将来に供給が潤沢になるシグナルだ。
中東での紛争が原油供給の混乱につながっていないことから、原油相場は4月半ば以降、下落基調をたどっている。
6月2日に開催されるOPECプラスの会合では、減産延長が決まると広く予想されている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前日比85セント(1.1%)高い1バレル=77.72ドルで終了した。
また、ロンドンICEの北海ブレント7月限は76セント上昇し、82.12ドルだった。
週間ベースではいずれも2%を超える下げとなった。
また、ロンドンICEの北海ブレント7月限は76セント上昇し、82.12ドルだった。
週間ベースではいずれも2%を超える下げとなった。