米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は15日ノースダコタ州ビスマークでの講演で、金融当局は現在の金利水準を「もう少し長く」維持する必要があるとの見解を改めて表明した。
同総裁は「私が考える最大の不確定要素は、金融政策が経済にどれほどの下方圧力をかけているかということだ」と指摘。「それは未知数であり、確かなことはわからない。そうであれば結論を急ぐ前に、基調的インフレの動向を見極めるまで、もう少し長くここにとどまっている必要があるのではないだろうか」と語った。
先週、インフレが当局目標への道筋を進んでいるとの確信が得られるまで、金利を現行水準に「長期間」維持する方針だと語っていた。
この日発表された4月の米消費者物価指数(CPI)は、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアベースで前月比の伸びが6カ月ぶりに鈍化した。
同氏は、住宅市場とそれがインフレに与える影響を注視していると発言した。
現在の政策金利および住宅ローン金利を踏まえると、経済への影響はもっと大きいと予想していたと述べた。
現在の政策金利および住宅ローン金利を踏まえると、経済への影響はもっと大きいと予想していたと述べた。
なお、カシュカリ氏は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を有していない。