米国債相場の方向を決める材料として、月々のインフレ指標が重視される。
今週もまた例外ではないだろう。
15日に発表される4月の米消費者物価指数(CPI)は、今月に入って始まった米国債上昇にとり最大の試金石となる。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が年内利下げの期待を残した上に、米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが減速したことを受け、利回りは4月のピーク時から急低下している。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が年内利下げの期待を残した上に、米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが減速したことを受け、利回りは4月のピーク時から急低下している。
CPI統計は米国債相場の上昇が続くのか、流れを反転させるのかを左右する可能性がある。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは、同統計の発表まで相場は保ち合いになるとの見方を示した。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは、同統計の発表まで相場は保ち合いになるとの見方を示した。
今年これまでに発表されたCPIは市場予想を上回る伸びで、米金融当局によるインフレとの闘いが行き詰まっているとの懸念を強めた。
米国債相場は今年、CPI発表後に下げが加速する展開をたどってきた。
3月分が発表された4月10日には、10年債利回りが18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。
CPI発表を受けた1日の動きとしては2002年以降の最大を記録した。
今年これまでに10年債利回りが60bp以上上昇した日の半数は、CPIの発表日だった。
3月分が発表された4月10日には、10年債利回りが18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。
CPI発表を受けた1日の動きとしては2002年以降の最大を記録した。
今年これまでに10年債利回りが60bp以上上昇した日の半数は、CPIの発表日だった。