中国3隻目の空母「福建」が1日、試験航海を始めた。
動力や電力システムの確認を行い、何回かの試験航海を経て2025年にも就役する見通しという。
軍事覇権を目論む中国の習近平政権は台湾侵攻の可能性を念頭に海軍力を増強しており、今月20日に台湾で新政権が発足する前に、圧力をかける狙いがある。
中国国営中央テレビは、福建が1日午前8時ごろ、上海の造船所を出て試験航海を開始したと伝えた。
上海海事局はこれに先立ち、「軍事活動」のため1〜9日に上海沖の東シナ海に航行禁止区域を設定した。
福建は、同区域に向かったとみられる。
中国の軍事専門家は同テレビで、3隻体制が整えば、1隻ずつ補修、訓練、作戦の順番でローテーションを組んで運用し、「重要な海域で常に空母を展開できる」と強調してみせた。
一方で、福建は艦載機を効率的に射出する
電磁カタパルト
を採用するなど新たな技術が多く、試験航海の期間は配備済みの2隻より「長くなる」という見方を示した。
福建は22年6月に進水しており、動力は通常型だ。
満載排水量は約8万トンで、配備済みの「遼寧」「山東」よりも大型化している。
遼寧、山東はそり上がった甲板から艦載機が発艦する「スキージャンプ式」だが、今回、カタパルトを初めて搭載したことで
重い哨戒機や大型爆撃機 など
の運用も可能になり、防御能力が大幅に向上することになる。
中国は台湾侵攻時に米軍を西太平洋から排除できる軍事力の獲得を目指した冒険的な思考が主流となっているとされる。
香港紙によれば、中国軍は35年までに空母を6隻体制にする計画と伝えており、西太平洋に見ならず、インド洋への配備によりインド・東南アジアを含めた地域への軍事力の影響力を強め、アフリカの資源確保戦略と日本のシーレーン制圧までの軍事力整備を進めている。
なお、海軍高官は3月、4隻目の空母を建造中だと初めて公式に認めている。
ひとこと
空母「遼寧」は旧ソ連が建造途中に資金不足から廃棄し10年ウクライナの港に係留されていた中国解放軍の退役軍人がヴァリャークを鉄くずとして購入し、その後10年も掛かって建造した空母であり、ものまねで山東を2番艦とし、3番艦は設計が異なっている。
空母「遼寧」は船体に問題があり、設計上の最高航行は出来ず練習艦程度のものだ。

