ロンドンを本拠とするクオンツ・ヘッジファンド
アスペクト・キャピタル
は、コンピューター・トレーディングモデルで大きなリターンを上げている。
は、コンピューター・トレーディングモデルで大きなリターンを上げている。
同社の旗艦ファンドは為替市場と商品への投資が奏功し、年初来リターンがプラス21%に上る。
ソシエテ・ジェネラルの指数によれば、この旗艦ファンドのようなトレンドフォロー型ヘッジファンドの平均リターンは同期間にプラス14%、ディスクレショナリー・マクロはプラス3%に過ぎない。
ソシエテ・ジェネラルの指数によれば、この旗艦ファンドのようなトレンドフォロー型ヘッジファンドの平均リターンは同期間にプラス14%、ディスクレショナリー・マクロはプラス3%に過ぎない。
マクロ経済の方向性に関する見方に基づいて取引を行う従来型ファンドと異なり、アスペクトのトレーディングモデルは相場を追随するのみの設計となっている。
米国の2024年利下げに関するコンセンサスが崩れつつある中、今年活発化している戦略だ。
米国の2024年利下げに関するコンセンサスが崩れつつある中、今年活発化している戦略だ。
ラズバン・レムシン氏
は「インフレ率はロケットのように上昇したが、下がり方は羽毛のようだ。主要な国・地域や中央銀行にとって先行きの道筋は明確なものとはならないだろう」とメディアのインタビューで語った。
は「インフレ率はロケットのように上昇したが、下がり方は羽毛のようだ。主要な国・地域や中央銀行にとって先行きの道筋は明確なものとはならないだろう」とメディアのインタビューで語った。
同社の主要なポジションには、円とスイス・フランのショートが含まれる。いずれも、上昇傾向にあるドルに対して今年に入って最も下落している主要通貨だ。
チリ・ペソのような資源国通貨もショートにしている。
チリ・ペソのような資源国通貨もショートにしている。
商品分野では、カカオ豆に対するロングポジションを着実に減らす一方、中東情勢の緊張で上昇している金と原油へのエクスポージャーを増やしている。
天候不良の影響などでカカオ豆は最近、過去最高値を付けた。
天候不良の影響などでカカオ豆は最近、過去最高値を付けた。
レムシン氏は「リターンの大部分は通貨と商品の分散から得たものだ」と分析した。
アスペクトは1997年創業で従業員数は130人余りで、運用資産は75億ドル(約1兆1600億円)という。