AFP通信は21日(現地時間)、ガザ地区南部最大の都市ハーン・ユーニスにある大型病院の中庭から埋葬された遺体が数多く見つかったと報じた。
メディアによると、ガザ地区民防衛局は20日からハーン・ユーニスのナセル病院団地内の中庭から密葬された遺体を少なくとも50体探し出したと発表したと伝えた。
防衛局報道官は遺体発掘のことを伝えながら「すべての集団埋葬地を掘り返してはじめて最終殉教者の数を確認することができる」と話し、「一部の遺体は衣服を脱がされた状態で埋蔵された」と指摘し「これは彼らが拷問と虐待を受けたことを確実に見せている」と強調した。
当時イスラエル国防軍首席報道官の
ダニエル・ハガリ氏(少将)
は「ハマスがナセル病院に人質を捉え、(病院には)死亡した人質の遺体があるという、信じるだけの情報がある」と主張し「これに伴い、病院内部で精密かつ制限的な作戦を展開している」と言及していた。
イスラエル軍事作戦によって医療陣や患者が強制避難し、国連は病院運営に支障が生じたとして懸念を示していた。
ハマス掃討のためにハーン・ユーニスで作戦を実行していたイスラエル国防軍は7日、ガザ南部から兵力を撤収させた。
ひとこと
民族浄化を目的とした焦土化作戦が行われたガザ地区の戦闘では、第二次世界大戦における連合軍によるドイツや日本将兵に対する捕虜の無差別処刑が繰り返し行われ、一般市民への攻撃や原爆投下など当時のジュネーブ条約違反とも言える行為が繰り返し行われたと同じような事が起きているようだ。