アーサー・ジェームス・ネスビット
(Arthur James Nesbitt)
1880年8月19日 - 1954年10月24日
カナダの実業家、慈善家
証券会社ネスビット・トムソン・アンド・カンパニー とパワー・コーポレーション・オブ・カナダの共同創設者
ニューブランズウィック州セントジョンで生まれ、最初は
乾物品のセールスマン
として働き、地域の商人に商品を売り歩いていた。
旅行中に、彼はハインツ(HJ Heinz Company)のカナダ部門のピクルス販売員
ピーター・トムソン(Peter AT Thomson)
と知り合いになり、その後、顧客にお互いを宣伝し合うようになった。
ネスビットは、ビーバーブルック卿として知られる英国の新聞王
マックス・エイトケン
に雇われ、彼の証券会社ロイヤル・セキュリティーズ・コーポレーション(後にメリルリンチ、CIBCに買収)で働くことになった。
1906年、イギリスのロンドンで研修を受けた後、エイトケンはネスビットを当時カナダの金融の中心地ケベック州モントリオールにロイヤル証券のオフィスを開設するよう派遣した。
ネスビットはロイヤル証券に勤めながら成功を収めた。
ネスビットは友人のピーター・トムソンと連絡を取り続けており、1912年に二人はモントリオールのセント・ジェームス・ストリートとオンタリオ州ハミルトンに事務所を構える独自の証券会社
ネスビット・トムソン・アンド・カンパニー(現在のBMO Capital Marketsに買収)
を設立した。
この事業は、急成長する鉱業および天然資源産業に融資を提供し、全国で誕生しつつあった多くの
新しい発電会社の株式および社債
の発行を引き受け、カナダ最大の証券会社の 1 つに成長した。
1925 年までに、ネスビット・トムソン・アンド・カンパニーは多くの大手電力会社で主要な株式ポジションを保有した。
自らの大きな利益のため
パワー・コーポレーション・オブ・カナダ
を持株会社として設立し、ネスビットが初代社長を務めた。
1927 年、ネスビットはモントリオールの
を買収し、息子のジェームス エアドが50 年以上経営した。
ネスビットの次男、アーサー・ディーンは、父親の足跡を継ぎ、家族の証券・投資事業を運営した。
アーサー・ネスビットは、両親を偲んで、故郷ニューブランズウィック州の病院に
子供のための結核 療養所
を建設する寄付をするなど、さまざまな慈善活動を支援した。