ハービンジャー ・キャピタル・パートナーズ(Harbinger Capital Partners ) ニューヨーク市に拠点を置くプライベートヘッジ ファンド

ハービンジャー ・キャピタル・パートナーズ

　　　　　　　　　　　(Harbinger Capital Partners )

　ニューヨーク州ニューヨーク市に拠点を置くプライベートヘッジ ファンド

　高度に多角化されたマルチ戦略ヘッジファンドであり、注目すべき投資には、HBOSや2012 年に破産した無線通信会社LightSquaredなど、米国と英国のサブプライム住宅ローンが含まれる。

　運用資産　3億3,600万ドル　

　
　ハービンジャーは

　　　フィリップ・ファルコーネ

とアラバマ州バーミンガムに本拠を置き、当初の資金の多くを提供した投資会社

　　　ハーバート・マネジメント・コーポレーション

によって2001年に設立された。

　ハービンジャーは、2008年6月末時点で265億ドル (134 億ポンド) のファンドを管理していた。

　2009年、ハービンジャーはハーバートからファンドの所有権を取得した。

　また、2009年に、ハービンジャーは、グレイザー家から

　　　ザパタ コーポレーション

の支配株式を取得し、社名をハービンジャー グループ Inc. ( NYSE : HRG) に変更した。

　このヘッジファンドはニューヨーク州ニューヨークに拠点を置いている。

　同社のヘッジファンドには、ハービンジャー・キャピタル・パートナーズ・マスター・ファンド、クレジット・ディストレスト・ブルーライン・ファンド、およびハービンジャー・キャピタル・パートナーズ・スペシャル・シチュエーション・ファンドが含まれる。

　ハービンジャーは、ニューヨーク・タイムズ・カンパニー、クリーブランド・クリフスの多額の株式と、衛星通信会社

　　　インマルサット

の株式の28%を所有している。

　同社は、ライバルの衛星通信会社スカイテラとテレスター、英国の製糖会社テート・アンド・ライルの株式も所有している。

　2008年と2009年にウォール ストリート ジャーナルの「ヘッジ ファンド 100」リストにランクされた。

　報道によると、ハービンジャーの運用資産は2008 年のピークの 260 億ドルでから、その後、巨額の投資家による償還により、2010 年時点では約90億ドルまで減少し、その総額の約 40% (約 35 億ドル) が米国での高速無線ネットワークの構築に関連する投資に集中した。

　ラッセル・ホブスを所有していたハービンジャー・キャピタルは、2010年6月16日に同社を6億6,100万ドルで

　　　スペクトラム・ブランズ

と合併し、現在家電メーカーであるスペクトラムの約64％を支配している。

　2014年11月、ファルコーネ氏はハービンジャー・グループHRGの最高経営責任者および会長の辞任を発表した。

　ハービンジャー・グループHRGの第2位株主はハービンジャー・キャピタルである。フ

　ファルコーネ氏には辞任時に一時金４０３０万ドルが支払われた。

　2015年3月、ファルコーネとハービンジャー・キャピタル・パートナーズが「同社のライトスクエアード株について投資家に誤解を与えた」として告発する訴訟が起こされた。

　同月、裁判官はハービンジャー・キャピタルによるライトスクエアードの再建計画を承認し、これにより貸し手の

　　　チャーリー・アーゲン

は返済され、ライトスクエアードは

　　　JPモルガン・チェース

を含む投資家の手に渡った。

　契約の一環として、ハービンジャーは株式の44％を維持したもののファルコーネは日常業務には関与しなくなった。

　2015年の時点で、同社の株式保有のトップは、Spectrum Brands Inc、Harbinger Group Inc、North American Energy Partners Inc、および EXCO Resources Inc. の株式である。

　2017年12月、ハービンジャー・キャピタル・パートナーズは、「以前はライトスクエアード社として知られていた不運な無線ベンチャーに20億ドルを注ぎ込んだ」という詐欺行為を主張し、アポロ・グローバル・マネジメントに対して訴訟を起こした。

　
　2013年8月、同社はSECと1800万ドル以上を支払い不正行為を認めることで和解に達した。

　この和解の一環として、ハービンジャー社の専務取締役

　　　フィリップ・ファルコーネ氏

が少なくとも５年間は証券業界から締め出された。

　ただ、公開会社の役員や取締役として働くことは禁止されなかった。

　SECの複数の申し立ての中には、ファルコーネがファンド資産を悪用し、個人的使用のために流用したこと、ファンドが特定の投資家を他の投資家より有利にする償還やその他の慣行を行っていたこと、およびファンドがファンドに対して

　　　不適切なショートスクイーズ

を行おうとしたことなどが含まれる。

　一部は競合投資会社に対する報復として、カナダの製造会社の債券を発行した。

　ハービンジャー氏とファルコーネ氏は和解の中でこれらの申し立てを大部分認めた。

　2014年7月4日、米国安全保障交換委員会内部告発局は、捜査協力に対する謝礼を求める個人の請求を却下するという、事項番号2012 -81裁定の「最終命令」を発行した。

　SECはこの申し立てを却下し、「申立人は執行の成功につながる情報を提供しなかった」と主張し、申請を却下した。