英国財務省は、経済協力開発機構(OECD)チーフエコノミスト
クレア・ロンバルデリ氏
をイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策担当副総裁に指名した。
をイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策担当副総裁に指名した。
2023年まで英財務省の首席経済顧問を務めていたロンバルデリ氏は、退任するブロードベント副総裁の後任として、7月1日から5年間の任期を務める。
英中銀はインフレが急騰して以降で初の
利下げへの政策転換
や、物価上昇への対応が遅過ぎたとの批判を受けた予測手法の見直しを検討している。
利下げへの政策転換
や、物価上昇への対応が遅過ぎたとの批判を受けた予測手法の見直しを検討している。
バーナンキ元米連邦準備制度理事会(FRB)議長が4月に、英中銀の経済モデルやコミュニケーションについて提言を行う予定だ。
財務省によると、バーナンキ氏の提言を受けてロンバルデリ氏が「行動を指揮する」。
財務省によると、バーナンキ氏の提言を受けてロンバルデリ氏が「行動を指揮する」。
9人から成る英中銀の金融政策委員会(MPC)で、初めて女性の数が男性を上回ることになる。
英中銀の多様性の欠如が批判されて以来、より多くの女性がMPCに加わってきた。
英中銀の多様性の欠如が批判されて以来、より多くの女性がMPCに加わってきた。
ロンバルデリはOECDチーフエコノミストを1年余り務めた。
MPCに加わる最新の英財務相出身者でもある。
ジョージ・オズボーン氏の財務相時代の主席私設秘書や、キャメロン首相(当時)の経済担当私設秘書も務めた。
MPCに加わる最新の英財務相出身者でもある。
ジョージ・オズボーン氏の財務相時代の主席私設秘書や、キャメロン首相(当時)の経済担当私設秘書も務めた。
ブロードベント氏は14年から副総裁を務めており、ゴールドマン・サックス勤務を経て11年からMPCに参加している。
ロンバルデリ氏がチーフエコノミストを務めるOECDの金融政策に対する現在のスタンスおよび同氏のこれまでの発言から、16年ぶり高水準にある5.25%の政策金利の引き下げには慎重な姿勢を示すと市場では見られている。
OECDは2月に発表した経済見通しで、世界の金融当局に対し「基調的なインフレ圧力が持続的に抑制されるよう、慎重な姿勢を維持する」ように呼び掛けた。
昨年のロンバルデリ氏自身の発言も、早過ぎる利下げへの慎重姿勢を示唆していた。
昨年のロンバルデリ氏自身の発言も、早過ぎる利下げへの慎重姿勢を示唆していた。
ハント英財務相は、ロンバルデリ氏は「国内外の金融・経済問題に取り組んだ重要な経験をこの職務にもたらす」と記者会見で述べ、ベイリー中銀総裁は「英経済にとって非常に重要な時期に、MPCおよび中銀全体に、膨大な経験と専門知識をもたらす」と期待を示した。