ムケシュ・アンバニ(Mukesh Ambani मुकेश अंबानी)
1957年4月19日 -
インドの実業家でインド最大の民間企業
リライアンス・インダストリーズ
の会長であり、筆頭株主(48%)でもある。
スタンフォード大学のビジネススクールを中退後、父ディルバイ・アンバニが創業した、リライアンスに入社した。
実弟のアニル・アンバニとは父の財閥の支配権や遺産相続をめぐって争いを繰り広げ、兄弟2人で財閥を分割した。
それぞれ独立して活動を続けた。
ムケシュは、リライアンス・インダストリーズを繊維メーカーから巨大な石油化学メーカーに成長させた。
通信産業
に参入して破り、リライアンス・インダストリーズの子会社
リライアンス・ジオ
との熾烈な低価格競争を繰り広げたことで2017年にアニルのリライアンス・コミュニケーションズが倒産に追い込まれることとなった。
しかし、ムケシュは資産買収案の提示や債務返済金の肩代わりなど弟の救済に乗り出しアニルに感謝された。
2018年に中国の馬雲(ジャック・マー)を超えてアジア一の富豪となった。
2023年、フォーブスの世界長者番付で世界9位にランクされた(純資産は834億ドル)。
ムンバイ中心部の一等地に、世界最高額(総工費870億円)といわれる、地上約170mの自宅(アンティリア)を所有している。
このビルは、通常であれば60階ほどになるところを、各階ごとの高さを多めに採り、27階建てにした贅沢な造りとなっている。
この建物は、ヴァーストゥ・シャーストラという風水に似た、インドの伝統的な建築デザインに基づいて建設された。
クリケットファンであり、熱烈な支持者として知られる。
英国由来のクリケットはインドで圧倒的に一番人気のスポーツで、最も象徴的な現代エンターテインメントとも言われ、ボリウッド映画より人気が高いと評される。
インドのプロクリケットリーグのインディアン・プレミアリーグ(IPL)に所属の
ムンバイ・インディアンス
を買収し、所有している。