自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、鈴木財務大臣は収支報告書に記載されていなかった収入のうち
政治活動に使わなかった残額
を個人の所得として納税を行うかは
政治責任を果たす
という観点で議員が判断すべきだという特権にあぐらをかくかの如き大甘な認識を示した。
鈴木財務大臣は22日の衆議院予算委員会で、政治資金収支報告書に記載されていなかった収入の税務上の扱いについて問われ、「政治活動に使わずに残った所得で、控除しきれない部分があると議員みずからが判断した場合、納税することはもちろん可能性としてはある。疑義を持たれた政治家が政治責任を果たすという観点から判断されるべきだ」と述べただけだ。
また、税務当局による調査の必要性について、「課税上、問題があるかは独立的に国税庁で判断されるべきだ。国税当局として疑義がある場合は適切な対応をとる方針だ」と述べ、批判が起きた場合の逃げ道を作り責任転嫁したようだ。
さらに、林官房長官からは、法律上の時効を過ぎた不記載への関係議員の責任を問われ、「説明責任や政治的責任、道義的責任は刑事上の時効にとらわれるものではない」と話した。
一方、公的医療保険を通じて集める少子化対策の「支援金制度」をめぐり、加藤こども政策担当大臣は、月平均で500円弱になると試算している加入者1人当たりの拠出額について、「あくまでも平均で、拠出が1000円を超える方がいる可能性はありえる。所得や加入する保険制度の種類にも応じて変わってくる」と説明し、嘲笑の如き説明が見られた。
ひとこと
資質の低い政治家の集団でしかない国会が不要と言われかねない状況になっている。