サミュエル・ベルツバーグ
(Samuel Belzberg)
1928年6月26日 - 2018年3月30日
カナダの実業家、慈善家。
カナダ・アルバータ州カルガリーのユダヤ人の家族に生まれ、アルバータ大学で教育を受けた。
カナダのアルバータ州の州都エドモントンに1962年、州の信託会社
シティ・セイビング・アンド・トラスト
を設立し、不動産開発融資に深く関わった。
1968年、兄弟のハイマン・ベルツバーグ(1925-2017)とウィリアム・ベルツバーグ(1932-2014)とともにバンクーバーに移住し
ウエスタン・リアルティ
を設立した。
1970年に、City Savings and Trust の親会社として
ファースト シティ ファイナンシャル コープ(First City Financial Corp)
を設立した。
1973年、ウェスタン・リアルティを売却し、カリフォルニアの
ファー・ウェスト・ファイナンシャル・コーポレーション
を買収し、米国へ参入した。
1980年代後半までに、現在多角的な持ち株会社として事業を拡大したファースト シティ ファイナンシャル コープは、カナダと米国で事業を展開し、54 億ドルまで資産を増やした。
1990 年代、ベルツバーグは不動産会社
バルフォア(Balfour Holdings Ltd)
を設立し、最盛期には米国全土で 26 以上のプロジェクトを運営した。
バルフォアは、貯蓄貸付危機による米国の価値の変動から利益を得る目的があった。
バルフォアは購入した土地を分譲して整備し、その敷地を建設業者に販売した。
1997 年に、バルフォアは米国の大手プライベート エクイティ グループ
に売却され、年間 20% を超える実現利益を生み出した。
1990年代、ベルツバーグ氏は石油産業の低迷により価値が劇的に下落したアルバータ州の不良不動産の積極的な取得者となった。
これらの不動産は、その後市場が回復したときに売却した。
1992 年、ベルツバーグは不動産および株式投資の民間会社
を設立した。
1989 年に総督からカナダ勲章を授与され、また 1989 年にサイモン フレイザー大学から名誉博士号を授与された。
ベルツバーグ氏は2018年3月30日にバンクーバーで亡くなった。
68年間連れ添った妻フランシスと、マーク、リサ、ウェンディ、シェリーの4人の子供が残されている。
娘ウェンディは1990 年にZMC の創設者でテイク ツー インタラクティブの責任者であるストラウス ゼルニックと結婚した。