インドのメディア大手ジー・エンターテインメント・エンタープライゼズの口座から約200億ルピー(約362億円)が消えていることが、同国の市場規制当局による調査で明らかになった。
1月にソニーグループとの合併に関する交渉が打ち切られたジーにとって、新たな打撃となる。
インド証券取引委員会(SEBI)はジー創業者らに関する調査の一環として、同社の口座から資金が流出している可能性があることを明らかにした。
複数の関係者によれば、流出額はSEBIが当初推定していた額の10倍を超えており、私物化が予想以上に強かったとも見られている。
複数の関係者によれば、流出額はSEBIが当初推定していた額の10倍を超えており、私物化が予想以上に強かったとも見られている。
この金額は最終的なものではなく、ジー幹部からの回答をSEBIが検討した後に変わる可能性があるという。
SEBIはジーの創業者スバーシュ・チャンドラ名誉会長や息子のプニート・ゴエンカ最高経営責任者(CEO)、複数の取締役を含む同社上級幹部に説明を求めた。
SEBIはジーの創業者スバーシュ・チャンドラ名誉会長や息子のプニート・ゴエンカ最高経営責任者(CEO)、複数の取締役を含む同社上級幹部に説明を求めた。
ジーの広報担当者は資金流出についてのコメントは控えたが、現在進行中の調査において市場規制当局から「要求されたコメントや情報、説明をすべて提供している過程にある」と電子メールで述べた。
インド紙エコノミック・タイムズ(ET)がこの事情に詳しい複数の関係者を引用して報じたところによると、ジーは合併合意の復活を目指し、再びソニーグループと協議しているが、大きな意見の相違が続いたままだ。
ジーの2023会計年度(23年3月末終了)決算は、95%の減益だった。
23年10−12月は5億8540万ルピーの利益を上げたが、アナリスト予想を下回った。
ひとこと
企業統治が適切に出来ていないジーをソニーがあえて火中の栗を拾う必要はない。
私物化が進んだ企業の人材が適切な能力で登用されているかどうかも注意が必要だろう。
23年10−12月は5億8540万ルピーの利益を上げたが、アナリスト予想を下回った。
ひとこと
企業統治が適切に出来ていないジーをソニーがあえて火中の栗を拾う必要はない。
私物化が進んだ企業の人材が適切な能力で登用されているかどうかも注意が必要だろう。