スイスの銀行UBSグループは、高リスクの銀行債である「その他ティア1債(AT1債)」を今後数年間でさらに大量に発行する計画。
昨年は同行の大型起債が、AT1債市場復活の先駆けとなった。
昨年は同行の大型起債が、AT1債市場復活の先駆けとなった。
昨年10−12月(第4四半期)決算発表に伴う投資家向けプレゼンテーションによると、UBSの2024年の資金調達計画では最大20億ドル(約3000億円)相当のAT1債の発行が予定されている。
長期的には「AT1債の漸進的な積み増し」で、純資産の部を安定させながら、自己資本比率を高めていく計画だ。
長期的には「AT1債の漸進的な積み増し」で、純資産の部を安定させながら、自己資本比率を高めていく計画だ。
銀行は世界金融危機を受けて導入されたAT1債を
重要な資本バッファー
として頼りにしている。
昨年3月、UBSによるクレディ・スイス・グループの買収に伴い約170億ドルのAT1債が無価値となり、市場は根底から揺さぶられた。
しかし、昨年終盤にUBSとバークレイズが発行したAT1債は旺盛な需要を集め、市場が回復している。
AT1債のファーストコール日(期限前償還ができる最も早い日)を今年迎える銀行を安心させた。
重要な資本バッファー
として頼りにしている。
昨年3月、UBSによるクレディ・スイス・グループの買収に伴い約170億ドルのAT1債が無価値となり、市場は根底から揺さぶられた。
しかし、昨年終盤にUBSとバークレイズが発行したAT1債は旺盛な需要を集め、市場が回復している。
AT1債のファーストコール日(期限前償還ができる最も早い日)を今年迎える銀行を安心させた。
UBSは、普通株等ティア1(CET1)比率を約14%に維持する。
一方、ゴーイングコンサーン資本(銀行が業務を継続しつつ発生した損失を吸収できる資本)の比率をリスク加重資産に対し現在の17%未満から29年までに約18%まで引き上げることを目標としている。
同行は6日、年内に自社株買いを再開する計画も明らかにした。
一方、ゴーイングコンサーン資本(銀行が業務を継続しつつ発生した損失を吸収できる資本)の比率をリスク加重資産に対し現在の17%未満から29年までに約18%まで引き上げることを目標としている。
同行は6日、年内に自社株買いを再開する計画も明らかにした。