米国ハイテク株のポジショニングが大幅反落のリスクとなりつつある

　シティグループのストラテジスト
　　　クリス・モンタギュー氏
が率いるチームは５日付のリポートで、米国テクノロジー株への投資家のポジションが非常に強気なため、
　　　「集中した大きなポジション」
は、市場の転換を増幅させ得るリスクだと分析し、相場が下落した場合に

　　　市場に与える動揺
は大きくなる可能性があると指摘した。

　ハイテク株の比重が高いナスダック100先物については、下落を見込むポジションが完全に消え、一段の上昇を見込む投資家が圧倒的に多いと続けた。
　　
　予想より強い経済への楽観を背景に米国株は今年上昇し、Ｓ＆Ｐ500種株価指数は2022年以来となる過去最高値を更新した。ハイテク大手の昨年10−12月（第４四半期）決算が好調だったことも、センチメントを高めている。

　それでも３月利下げの可能性を打ち消すシグナルが政策当局者から発信され、投資家は慎重姿勢を強めている。

　モンタギュー氏によればＳ＆Ｐ500種先物の強気トレンドは先週失速したが、ポジションはネットロングを維持している。