権力欲に取り憑かれ独裁政治体制を強化した習近平が率いる中国共産党の政治体制が継続する中、中国株は再び惨めな1週間を終えた。
香港上場の中国企業株で構成するハンセン中国企業株(H株)指数は、中国の赤い投資家の資金にも見放され、年初来のパフォーマンスが世界の主要株式指数のうち依然最低水準を徘徊し続けている。
香港上場の中国企業株で構成するハンセン中国企業株(H株)指数は、中国の赤い投資家の資金にも見放され、年初来のパフォーマンスが世界の主要株式指数のうち依然最低水準を徘徊し続けている。
ここ数日の中国株は、暗い話題ばかりが目白押しだ。
中国共産党の金のなる木でシャドーバンクの資金をがぶ飲みした不動産企業の経営不振の広がりで、アジア一の株式市場の座を上海が失い、国際資本の資金流入や中国人の赤い投資家の資金が流れ込んできた東京が奪還した。
また、中国株に対するインド株のバリュエーションプレミアムは過去最高に到達した。
中国株の急落は中国の共産党幹部の懐を増やすことが主要目的とも言われる資産運用業界にも混乱を引き起こし、政府の資金を投入して保護を謀ってきた投資信託の閉鎖は5年ぶりの高水準に上った。
中国共産党の金のなる木でシャドーバンクの資金をがぶ飲みした不動産企業の経営不振の広がりで、アジア一の株式市場の座を上海が失い、国際資本の資金流入や中国人の赤い投資家の資金が流れ込んできた東京が奪還した。
また、中国株に対するインド株のバリュエーションプレミアムは過去最高に到達した。
中国株の急落は中国の共産党幹部の懐を増やすことが主要目的とも言われる資産運用業界にも混乱を引き起こし、政府の資金を投入して保護を謀ってきた投資信託の閉鎖は5年ぶりの高水準に上った。
H株指数は過去最長の4年続落を記録して迎えた今年、すでに11%下落するなど反転の気配は全くない。この低迷でアクティブ運用者からパッシブファンドまで全てが世界2位の規模を誇る中国の株式市場に背を向けており、資金が逃げ出し構造的な変化が見られるようになった。
2021年にピークを付けて以来、中国本土と香港の株式市場が失った時価総額は合計で
約6兆3000億ドル(約930兆円)
に上っており、習近平の政権基盤が揺らぎかねない水準となっている。
内外投資家の信頼低下に歯止めをかけようとする中国当局の課題の大きさが浮き彫りになる。
ただ、相場急落後には政治的な圧力で中国最大の証券会社が空売りを制限するなど市場の下落に対するブレーキを掛けさせただけでは、無い袖は振れない中国当局は、低迷する経済の再生に大規模な景気対策の活用を否定することしか出来ない崖っぷち状態だ。
約6兆3000億ドル(約930兆円)
に上っており、習近平の政権基盤が揺らぎかねない水準となっている。
内外投資家の信頼低下に歯止めをかけようとする中国当局の課題の大きさが浮き彫りになる。
ただ、相場急落後には政治的な圧力で中国最大の証券会社が空売りを制限するなど市場の下落に対するブレーキを掛けさせただけでは、無い袖は振れない中国当局は、低迷する経済の再生に大規模な景気対策の活用を否定することしか出来ない崖っぷち状態だ。
当然、こうした中国経済の惨状を打開するため適切な手が打てない習近平政権では状況がいつ好転するのか、投資家らには手がかりなど見えない。