米国アトランタ地区連銀のボスティック総裁は18日、アトランタ都市圏商工会議所の理事会メンバー向けの講演で「現在の私の見通しは、今年第3四半期のどこかで最初の利下げを行うというものだ。データがどのような進展をたどるかを見極める必要がある」と述べ、インフレ率が金融当局の目標である2%に向かう軌道に乗っている証拠をより多く目にしたいと続けた。
ボスティック総裁は、当局が政策金利を引き下げ、その後にインフレ率が上昇した場合に再度利上げを余儀なくされることが最悪の結果だろうとも述べた。
「スムーズにはいかないと予想しており、そのために慎重でなければならないと思っている」と発言。「そうしたアップダウンや行きつ戻りつのパターンを望まない」とし、「過度に劇的な行動を起こす前に、インフレがわれわれの求める水準にあることを確信したい」と付け加えた。
7−9月(第3四半期)になるまで当局が利下げを実施するとは予想していないとの見解をあらためて示した。
なお、総裁はインフレが自身の想定に比べて「かなり速く」鈍化した場合はより早期の利下げにオープンであることも示唆したが、「2%目標に向かう軌道にあるという一段の証拠」をなお見極めようとしているとの立場を繰り返した。