欧州中央銀行(ECB)の
ラガルド総裁
はダボスで行われたブルームバーグテレビジョンとのインタビューで米大統領選挙について質問を受けると、即座にコーヒーカップを持ち上げ
「ああ、ちょっと一服させて」
と言って聴衆を笑わせてから、2025年にトランプ氏が大統領に返り咲いた場合、政策当局にとってどれほど厄介なことになるかを説明した。
ラガルド総裁
はダボスで行われたブルームバーグテレビジョンとのインタビューで米大統領選挙について質問を受けると、即座にコーヒーカップを持ち上げ
「ああ、ちょっと一服させて」
と言って聴衆を笑わせてから、2025年にトランプ氏が大統領に返り咲いた場合、政策当局にとってどれほど厄介なことになるかを説明した。
「もちろん、われわれは皆懸念している。米国は世界最大の経済大国であり、最大の軍事大国であり、民主主義の象徴だからだ」と述べ、「インフレに対してと同じように、細心の注意を払って備えなければならない」と指摘した。
全ての「もしも」のシナリオを考慮する必要があり、欧州は強くあらねばならず、世界中の友人に頼れると仮定すべきではないと述べた。
対立軸を作り出すトランプの政治手法では、欧米の友人関係が変わる可能性がある。
対立軸を作り出すトランプの政治手法では、欧米の友人関係が変わる可能性がある。
世論調査によると、11月の米大統領選はトランプ氏とバイデン大統領との再戦になることが今のところは予想されている。
2019年11月からECB総裁を務めているラガルド氏は、国際通貨基金(IMF)専務理事時代にワシントンでドナルド・トランプ氏の米大統領就任を間近で観察する機会があり、以前からトランプ氏を批判してきた。
ラガルド氏がIMF専務理事でトランプ氏が大統領候補だった16年当時、トランプ氏の主要政策の一つだった関税の経済的リスクを強調しているという。
3年後にワシントンを離れてフランクフルトに移る前には、トランプ氏が仕掛けた
中国との貿易摩擦
が世界経済の成長を鈍化させたと非難した。
中国との貿易摩擦
が世界経済の成長を鈍化させたと非難した。