米紙ウォールストリート・ジャーナルによると英国の石油大手
が紅海経由の輸送を停止したことが16日、伝えられた。
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開かれているスイス・ダボスで、シェルの
ワエル・サワン最高経営責任者(CEO)
はWJ紙が催したイベントに出席し「この問題が長期に及ぶかどうかは見極めなければいけない」と述べ、配送コストは5〜10%上昇したと話した。
イスラエルを敵視するイエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海で商船攻撃を繰り返しており、米英両軍がフーシ派拠点を破壊するなどして対抗するなど、中東情勢が一段と緊迫化しており、リスクを軽減して船員や船舶の安全を優先させた措置。
タンカーが攻撃を受け、石油流出事故に発展すれば環境被害を及ぼす懸念もあった。
なお、同業の英BPも昨年12月、紅海を経由した航行を当面見合わせると明らかにした。