ソシエテGのアジア株式戦略責任者
フランク・ベンジムラ氏(香港在勤)
はメディア向け説明会で、「円の変動は強気市場にとってマイナス要因の一つ」だと説明したうえ、円高が日本株の強気相場を終わらせるというわけではないが、「リスク・リターンの魅力が少し低下する」と語った。
ソシエテGでは日本株市場に対し、昨年ほど超積極的ではない。
なお、現在のアロケーションは妥当なオーバーウエートだと考えているという。
ベンジムラ氏は、急速な円高が日本企業の収益を悪化させる一方、為替が
1ドル=150−160円台
まで急速に下落すると消費者の需要に影響を及ぼすと指摘した。
今年は米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに転じ、日本銀行が金融引き締めに動くと予想されている今、為替市場については「ある程度のリスクを認識する必要がある」とみている。
ソシエテGは今年のドル・円相場のレンジを135−145円と予想している。
日銀が金融政策の正常化を行った場合の良いヘッジ手段として銀行株をロング(買い持ち)にしており、さらにハイテク株、特に半導体・化学・素材セクターの有力銘柄を選好している。