米国の多国籍証券会社で米国最大の電子取引プラットフォームを運営している
インタラクティブ・ブローカーズ(Interactive Brokers LLC )
のシニアエコノミスト
ホセ・トレス氏
は「市場参加者はFRBのパウエル議長を信じていない」と指摘した。
なお、これより前の1日、パウエルFRB議長はアトランタで講演し、22年ぶり
高水準にある借り入れコスト
に関して
連邦公開市場委員会(FOMC)
は慎重に行動するが
追加利上げの選択肢も維持する
と明らかにしており、米金融市場で広がる2024年前半の利下げ観測を押し返した流れだ。
また、「十分に景気抑制的なスタンスを達成したと確信を持って結論づける、あるいは金融緩和の時期について臆測するのは時期尚早だ」と述べ、「追加の金融引き締めが適切になる場合は、そうする用意がある」と続けた。
パウエル氏がハト派姿勢を強めつつあり、次回のFOMC会合でそうした見方が反映されるとの期待から、恐らく今回の講演は材料視されなかった。今後2週間は経済指標で市場のボラティリティーが高まる可能性があるとホセ・トレス氏は話した。