欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーの
ミュラー・エストニア中銀総裁
は24日、起業関連のイベントで同国紙サカラに対し、「恐らくECBはもはや利上げの必要がない」と述べた。
ミュラー氏は発言の根拠を示さなかったものの、ECBが先月の会合で、2022年半ばに金融引き締めサイクルを開始して以来初めて金利を据え置いており、インフレの伸び鈍化とユーロ圏経済の低成長で、市場は来年上期の利下げを織り込んでいる段階に有る。
また、ミュラー氏はインフレが減速のトレンドを示しているのは明らかだが、ECBが目標とする2%までには至らないと指摘したうえ、高金利は高インフレよりも「小さな問題」だと付け加えた。