英国の景気が弱まりつつある兆候が見られるなか、イングランド銀行(BOE 英中央銀行)チーフエコノミストの
ヒュー・ピル氏
は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで
賃金の伸びやサービス価格のインフレ など
英国内のインフレ圧力は引き続き「非常に押し上げられている」と指摘、インフレとの闘いの手を緩めないと言明した。
ヒュー・ピル氏
は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで
賃金の伸びやサービス価格のインフレ など
英国内のインフレ圧力は引き続き「非常に押し上げられている」と指摘、インフレとの闘いの手を緩めないと言明した。
経済活動の減速を示唆する兆候は需要側ではなく供給側の不足によるものだとも述べ、「これはインフレ圧力の緩和に関連したものではない」と続けた。
同氏は「金融政策当局者にとっての課題は(国内の)インフレ要素を引き下げるべく、金融政策による制約に十分な持続性を持たせることだ」と述べ、そのためには「雇用情勢の軟化や経済活動の伸び鈍化、総合インフレ率の低下に伴い大きな圧力がかかるような時であっても」景気抑制的な金融政策を推し進めていくことが必要になるかもしれないと指摘した。
一部の英国議員は、消費者が直面する生活費高騰の緩和を期待して利下げを求め始めているものの、ピル氏は、利下げの検討は時期尚早だとけん制した。