デンマークの医薬品メーカー、ノボ・ノルディスクは、製造拠点拡大に向けて420億デンマーク・クローネ(約9150億円)余りを投資すると10日発表した。
2030年までに1000億ドル(約15兆1500億円)規模に達すると見込まれる肥満症薬市場の優位を維持する狙い。
2030年までに1000億ドル(約15兆1500億円)規模に達すると見込まれる肥満症薬市場の優位を維持する狙い。
10日の発表文によると、デンマークのカルンボーにある同社の既存施設に、17万平方メートルの新工場を建設するとし、年内にも着工するという。
投資額の一部は今年発表した250億クローネの設備投資に含まれており、残りは今後6年間にかけて使われることになると説明した。
ノボ・ノルディスクによると、新工場では
深刻な慢性疾患
に対処する製品群を生産すると明らかにし、このうち肥満症や糖尿病の治療薬「ウゴービ」と「オゼンピック」は、同社が脚光を浴びるきっかけとなり、時価総額で欧州最大の企業に押し上げた製品だ。
深刻な慢性疾患
に対処する製品群を生産すると明らかにし、このうち肥満症や糖尿病の治療薬「ウゴービ」と「オゼンピック」は、同社が脚光を浴びるきっかけとなり、時価総額で欧州最大の企業に押し上げた製品だ。
ラース・フルアーガー・ヨルゲンセン最高経営責任者(CEO)は「需要は極めて大きく、近い将来の需要に応じきれない可能性が非常に高い」とインタビューで指摘した。
また、「肥満症患者の数と、弊社が進出した市場がまだ比較的少ないことを考えれば、弊社の供給能力をはるかに上回る需要が存在する」と続けた。
また、「肥満症患者の数と、弊社が進出した市場がまだ比較的少ないことを考えれば、弊社の供給能力をはるかに上回る需要が存在する」と続けた。
ヨルゲンセン氏はゼップバウンドの承認で市場の成長は加速するとの見方を示し、「イノベーションの勝負だ。イーライリリーとは100年前からそのような競争をしてきた」と語った。