ＵＡＷがＧＭとステランティスでストが拡大、なお、フォードとは交渉が進展

　全米自動車労組（ＵＡＷ）との交渉が進展しなかったゼネラル・モーターズ（ＧＭ）とステランティスは、さらに合計38の施設でストに直面している。　
　
　こうした一方でフォードはＵＡＷとの交渉が前進し、スト拡大は回避された。

　ＵＡＷのショーン・フェイン委員長は、22日にフェイスブックのライブイベントを行い、ＧＭとステランティスの全ての部品工場がストの対象になると語った。
　スト拡大は、両社への圧力を強めることが狙いだとしている。

　フェイン氏は、ＧＭとステランティスが真剣な提案とともに交渉のテーブルにつくまで、部品の供給を停止すると説明した。
　特にこの２社に対しては相当な圧力が必要だと述べた。

　フェイン氏は、ミシガン州にあるフォードの工場を対象としたストについては現在のところ拡大はないと説明している。
　なお、同社との交渉は「実質的な進展」を見せていると付け加えた。

　一方、フォードはＵＡＷ側からの提案を歓迎するとしつつ、合意するにはまだ多くの問題を解決する必要があるとも指摘した。

　フォードに対してハフェイン氏の発表後に声明で、「いくつかの分野では進展しているが、複数の重要な問題においてまだ非常に大きな隔たりがある」と指摘した。
　また、「これらの問題は相互に関連しており、お互いの成功を支える全体的な合意の中で解決されなければならない」と続けた。