世界的に経済成長の勢いが弱まる中にあっても、北米企業の最高財務責任者(CFO)は、2022年1−3月(第1四半期)以降で最も楽観的という。
12日に公表されたデロイトの調査結果によれば、北米企業のCFOは収入と利益、国内採用の伸びの通期見通しを上方修正している。
一方、配当と設備投資、国内賃金については引き下げ、7−9月(第3四半期)は差し引きで自社の財務の先行きに楽観的見方が強まった。
一方、配当と設備投資、国内賃金については引き下げ、7−9月(第3四半期)は差し引きで自社の財務の先行きに楽観的見方が強まった。
楽観論の背景には、求人状況の改善やインフレの緩和、生成AI(人工知能)を含む新たなテクノロジー導入などさまざまな要因が働いている。
企業の40%余りが生成AIを試し、15%が戦略組み入れに動く流れにある。
企業の40%余りが生成AIを試し、15%が戦略組み入れに動く流れにある。
楽観的見通しに力づけられる結果、リスクテークを拡大する良い時期と考えるCFOの割合は41%と4−6月(第2四半期)の33%から増え、2年平均を上回った。
なお、この調査は米国とカナダ、メキシコのCFO116人を対象に7月31日−8月20日に実施した。