ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト
ヤン・ハッチウス氏
は17日発表の顧客向けリポートで、「当社は米国のリセッションが今後12カ月に始まる確率を従来の25%から20%に引き下げる」と記述したうえ、「引き下げの主な理由は、インフレを容認できる水準に押し下げるのにリセッションを必要としないという当社の確信が最近のデータで強まったことだ」と続けた。
ヤン・ハッチウス氏
は17日発表の顧客向けリポートで、「当社は米国のリセッションが今後12カ月に始まる確率を従来の25%から20%に引き下げる」と記述したうえ、「引き下げの主な理由は、インフレを容認できる水準に押し下げるのにリセッションを必要としないという当社の確信が最近のデータで強まったことだ」と続けた。
12日に公表された6月の米消費者物価指数(CPI)統計で、食品とエネルギーを除いたコア指数が2021年以来の低い伸びとなった。
この結果を受けて、インフレ圧力の緩和が継続していると想定する「力強い根本的な論拠」があると指摘した。
この結果を受けて、インフレ圧力の緩和が継続していると想定する「力強い根本的な論拠」があると指摘した。
さらに、米連邦公開市場委員会(FOMC)は来週の会合で政策金利を再度引き上げる見通しだが、それは昨年に始まった一連の利上げの恐らく最後になると付け加えた。
また、「当社では今後数四半期に一定の減速を見込んでいる。特に10月の学生ローン返済再開を踏まえて調整すると、実質可処分所得の伸びが連続的に鈍化することや、銀行融資の減少による足かせが主な理由だ」と説明した。
「しかし金融状況の緩和、住宅市場の持ち直し、工場建設のブーム継続は全て米経済成長が潜在成長率を下回るペースながらも続くことを示唆している」と続けた。