米国金融機関大手ウェルズ・ファーゴは、4−6月(第2四半期)の純金利収入(NII)がアナリストの予想以上に増加した。
米連邦準備制度の利上げによる追い風が大手米銀には続いており、ウェルズ・ファーゴは通期のNII見通しを引き上げた。
米連邦準備制度の利上げによる追い風が大手米銀には続いており、ウェルズ・ファーゴは通期のNII見通しを引き上げた。
発表資料によると、4−6月のNIIは前年同期比29%増の132億ドル(約1兆8200億円)だった。
通期では前年比14%増を見込み、従来予想の10%増から引き上げた。
通期では前年比14%増を見込み、従来予想の10%増から引き上げた。
チャーリー・シャーフ最高経営責任者(CEO)は声明文で、「純金利収入は金利上昇の恩恵を受けて好調を維持しており、経費の抑制に引き続き注力した」と指摘した。
また、「米国経済は依然として大方の予想以上に堅調だ」と続けた。
また、「米国経済は依然として大方の予想以上に堅調だ」と続けた。
貸倒引当金はアナリスト予想よりも多い17億ドルだった。
なお、これにはオフィス物件融資向けも含まれる。
投資家は足元、商業用不動産の動向を注視しており、シャーフ氏は5月にオフィス融資関連で「損失が出るだろう」と警告していた。
なお、これにはオフィス物件融資向けも含まれる。
投資家は足元、商業用不動産の動向を注視しており、シャーフ氏は5月にオフィス融資関連で「損失が出るだろう」と警告していた。
また、経営再建の柱として抑制を目指す経費は130億ドルと、予想を上回った。
営業損失を除く非金利費用の通期見通しについては、510億ドルに引き上げた。
人員削減を進める中、退職手当に絡む費用が増加するためと説明している。
営業損失を除く非金利費用の通期見通しについては、510億ドルに引き上げた。
人員削減を進める中、退職手当に絡む費用が増加するためと説明している。
ウェルズ・ファーゴは、米連邦準備制度理事会(FRB)が課す規制により、資産規模の上限を2017年末の水準に制限されている。
第2四半期末の資産は1兆9000億ドルで、前年同期を下回った。
第2四半期末の資産は1兆9000億ドルで、前年同期を下回った。