ロシアのリビウ攻撃“民間人が多数犠牲”住宅に着弾
ロシア軍によるウクライナへの民間人を標的とした無差別ミサイル攻撃が容赦なく続くが、こうした戦略は国民の繊維をくじくための行為であり、本来は軍事施設への攻撃と主張するも関係のない民間施設への攻撃は戦争であればジュネーブ条約違反であり、第2次世界大戦時の米軍による都市部への無差別な焼夷弾投下による攻撃や上海事変時の蒋介石の国民革命軍による上海市内への無差別空爆など数えればきりがない。
ロシア軍は8日、ドネツク州要衝リマンの市街地にある住宅と店舗に向け、多連装ロケット砲で攻撃した。
この攻撃で一般市民が犠牲となり8人が死亡、13人が負傷した。
また、ポーランドと接するウクライナ西部の都市リビウにもロシア軍が大規模ミサイル攻撃を行った。
この攻撃では10人が死亡、子どもを含む45人が負傷した。
ロシアによる攻撃は5日夜から6日未明にかけて行われたことで、就寝中の住民の避難は困難を極めた。
このために、被害が拡大したという。
集合住宅の3階、4階部分に、ロシア軍が発射したミサイルが直撃したことで建物が崩壊し、レスキュー隊や近所の住民による懸命な救出作業が行われたとの映像も流れている。
昨年2月の侵攻開始以来、民間施設に対する攻撃では最大規模と見られており、ロシア軍がウクライナ軍による奪還作戦への将兵の分散化を狙った戦術的な攻撃と見られる。
ウクライナ空軍は、黒海から発射された
巡航ミサイル「カリブル」
が集合住宅などに着弾したと指摘した。
迎撃体制では「7発を撃墜したが、3発が着弾した」と明らかにした。
ロシア軍の巡航ミサイル「カリブル」は黒海から発射され、ドニプロ川に沿って低空で北上した後、突然進路を西に変え、リビウを攻撃したと見られている。
ひとこと
ウクライナ軍の領土奪還作戦における将兵の投入や攻撃用ミサイルなどを分散させ、攻撃力を弱める狙いがロシアにはあるのだろう。