米国防総省にとって
ウクライナ紛争
は米国のシステムに関する膨大な情報源となっていると指摘している。
例えば自爆突入型無人航空機「スイッチブレード300」や対レーダーミサイルなどは、戦場での効果が予想より低いことを示した。
また、ハイマースについては、酷使されると頻繁にメンテナンスが必要になるという教訓も明らかになった。
米国議会下院情報委員会の
ジム・ハイムズ民主党下院議員
は、導き出された教訓について「一冊の本が書けるだろう」と指摘している。
米国は過去の戦争で度々最新兵器の効果を試してきた。
広島、長崎への原子爆弾投下もその一例とされるもので、1945年7月16日に人類初の核実験を行ってから1ヶ月も経たないうちに、両市で「実証実験」を行って数十万人の日本人を虐殺した。
また、1991年の湾岸戦争では、イラク戦車部隊に対して劣化ウラン弾を使用した。
また、当時最新鋭だった巡航ミサイル「トマホーク」もこのとき初めて実戦で本格的に使用されたものだ。
直近ではイラクに対する侵略戦争やアフガニスタンでの「対テロ作戦」の例がある。
ひとこと
防衛面から言えば当然のことだろう。
侵攻の意思が背景にある相手に対応する場合に話し合いで解決する事は費用面から言えば安価だが、破壊力の向上を狙った開発時間の確保のための交渉であれば、妥結する合意などはそもそも存在せず、攻撃力が高まった時点で交渉が破談するように仕組んで、攻撃されることになる。
中国などの歴史を見れば、こうした交渉で甘い対応をして時間を相手に与えてしまって滅び去る国は多いのが現実だ。