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2023年03月30日

クレディS無価値の影響続いているAT1債市場で利回りは最高付近にとどまったまま

 クレディ・スイス・グループの同債が無価値となった衝撃にまだ揺れた
   2560億ドル(約33兆5000億円)規模
の「その他Tier1債」(AT1債)市場は動きが止まった様相。

 銀行規制当局や政治家から市場を落ち着かせようとする発言が相次いでいる。
 
 ただ、クレディ・スイス緊急救済の一環として同行のAT1債が無価値とされたことが大きな波紋を呼んで降り、信用失墜のまま特定の債券市場における取引は撃沈状態のまま回復が遅れている。
 
 AT1債の利回りは過去最高水準付近にとどまり、AT1債を買い戻すという市場の慣例が今後数カ月に崩れ、投資家が債務を抱え込むことになるとの懸念が強まっており、リーマンショックに至る流れで、サブプライムローンンを仕込んだ金融派生品市場が金融当局のテコ入れも虚しく崩壊し続け最後にリーマンの破綻で収束した状況に似てきている。

 欧州の銀行が発行したAT1債の指数の利回りは28日時点で13.5%。
 クレディ・スイスの同債が無価値となった後に付けた過去最高水準からは小幅に低下しただけで信用回復には至っていない。
 なお、2月には一時7.8%まで下がっていた。

  AT1債を発行している銀行は債権者と株式保有者、規制当局それぞれの利益のバランスを取るという難しい判断を迫られ
   借り換えコストが高い
ことを踏まえると、ファーストコール日(発行体が満期前に繰り上げ償還できる最も早い日)を見送り、発行済み債券のクーポンを支払う方が割安かもしれない状況だ。
  

posted by まねきねこ at 09:00| 愛知 | Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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