米国大手金融機関シティグループの2022年10−12月(第4四半期)決算では、債券トレーディング収入が同四半期として過去最高となった。
リターン改善の圧力下にある同行は、景気の確実性が弱まる状況に備えている。
ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は13日の決算発表資料で、「当行はさまざまな環境で株主に報いることが可能な戦略を意図して策定した」と説明した。
また、リターン改善の目標を達成できる「軌道を順調に進んでいる」との考えを示した。
また、リターン改善の目標を達成できる「軌道を順調に進んでいる」との考えを示した。
リターン改善の圧力下にある同行は、景気の確実性が弱まる状況に備えている。
債券トレーディング収入は31%増の32億ドル(約4100億円)と、10−12月として過去最高を記録した。
全体のトレーディング収入は18%増。同行幹部らは先月、10%増との予想を示していた。
全体のトレーディング収入は18%増。同行幹部らは先月、10%増との予想を示していた。
クレジットカードの業績堅調などに支えられ、収入と利益はいずれもアナリスト予想を上回ったものの、市場予想ほどの費用削減は達成できず、貸倒引当金も予想を上回った。
シティは以前に、有形自己資本利益率を中期的に11−12%に引き上げることを目指していると明らかにしていた。昨年末の水準は8.9%だった。
シティは2023年通年の収入について、780億−790億ドルに達する可能性が高いとの見通しを示した。これはブルームバーグが調査したアナリスト予想の760億ドルを上回る。一方、費用は540億ドルになる見込みで、これもアナリストの予想以上だった。両方の予想には、海外の十数カ国・地域からのリテール事業撤退の取り組みに関連した影響は含まれていない。