欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーの
マクルーフ・アイルランド中銀総裁
は5日ダブリンで記者団に、ECBが12月の会合で0.5ポイントの利上げを決める可能性が高いと発言し「最終的に落ち着くと思う」と続けた。
マクルーフ・アイルランド中銀総裁
は5日ダブリンで記者団に、ECBが12月の会合で0.5ポイントの利上げを決める可能性が高いと発言し「最終的に落ち着くと思う」と続けた。
その場合、その後数回の会合で追加利上げがあるだろうとも述べた。
11月のインフレ率が1年半ぶりに低下したことを受けて利上げペースを緩める見込みだ。
11月のインフレ率が1年半ぶりに低下したことを受けて利上げペースを緩める見込みだ。
同氏自身としては、目標の5倍に上るインフレ率をECBが目指す2%に戻すために0.5ポイント利上げが「最小限でも必要」だと思うと語った。
また、「政策金利が一定期間、景気抑制的な領域に入ることを受け入れなければならない」とした上で、「不確実性の高さに照らし、政策金利の最終的な水準について話すのは時期尚早だ」と述べた。
ユーロ圏のインフレが10−12月(第4四半期)中にピークとなる可能性を「全てが示唆」しているものの、ECBは断固とした姿勢をとり続ける必要があるとし、「今日の水準のインフレと闘い続けることにためらいはないと市場に伝え続けなければならない」と語った。
2会合連続の0.75ポイント利上げ後、ECB当局者らは12月のより小幅な利上げにオープンなもようだ。
2会合連続の0.75ポイント利上げ後、ECB当局者らは12月のより小幅な利上げにオープンなもようだ。
ビルロワドガロー・フランス中銀総裁らは0.5ポイント利上げを望んでいる。
また、ポルトガル中銀のセンテノ総裁も5日、「今後のECBの利上げ決定を巡っては、12月は過去2回の会合に比べて小幅な利上げが見込まれる」と述べた。