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2022年11月11日

インフレは金融当局を満足させるには依然として高水準過ぎる


 ドイツ銀行の米国担当チーフエコノミスト
   マシュー・ルゼッティ氏
は、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「米国の10月の総合消費者物価指数(CPI)の基調的な要素は良好で、明るい内容だ。インフレがピークから下げつつある兆候がやや見られる」と指摘した。

 なお、コアCPIの伸び鈍化は歓迎すべきニュースではあるが、インフレは金融当局を満足させるには依然として高水準過ぎると指摘した。
 
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今月、当局として前月比でのインフレ指標が着実に鈍化するパターンを目にする必要があると述べた。
 また、政策金利のピーク水準は当局の当初想定よりも高くなる可能性が高いとの見解も示した。

 10月は医療サービスと中古車の価格指数が前月比で低下し、それがコア指数の伸び抑制につながったとも見られる。
 
 総合CPIでは、住居費の上昇が指数全体の伸びの半分余りを占めておりやや歪だ。

 今回のCPIを受け、短期金融市場では12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅について、0.75ポイントよりも0.5ポイントの織り込み度合いが強まった。
 
 また、来年の政策金利のピーク水準の予想は5%を下回った。

 次回のFOMC会合は12月13、14両日に開催される。
 それまでにCPIと雇用統計の発表があと1回ずつ予定されており、クリスマス休暇に向けた物価の変動が気になるところだ。

 
    
posted by まねきねこ at 05:36| 愛知 | Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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