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2022年10月01日

ロシアの専制政治家プーチンがウクライナ領の併合文書に署名し、「恒久的」と主張? ロシアからの独立を模索するロシア国内の少数民族の動きが過激化する引き金をプーチンが引いたようだ。


 ロシアのプーチン大統領は30日、ウクライナ東部と南部の4州のロシア併合は不可逆的だと主張し併合文書に署名した。
 
 4州では米国などの支援を受けるウクライナが領土奪還を目指し戦闘を続けている。
 これに対し、ロシアは第2次世界大戦以降で最大規模となる国境の書き換えに動いた。

 プーチン氏はロシア大統領府で開いた併合式典で、4州に住む市民は「恒久的にロシア市民になる」と宣言した。
 
 併合した領土についてウクライナと交渉はしないとして、ウクライナは戦闘をやめて交渉を始めるべきだと主張したが勝手な言い分でしかないもの。

 ロシアの併合は違法だとして、国連や多くの国が糾弾しているが口先だけの交渉では解決は不可能だ。
 
 なお、ウクライナのゼレンスキー大統領は反攻を進めると表明し、対話は「このロシア大統領とでは不可能だ」と述べた。

 ウクライナの反攻に押され続け、ウクライナに侵攻したロシア軍が実質的に支配する地域は縮小し戦闘員や武器弾薬類の消耗が激しいまま、プーチンは戦況の立て直しに苦戦している。
 
 30万人の予備役招集を発令したものの、招集を逃れようとする人が大挙して国外に脱出したうえ、予備役に応じたロシア人も錆びたライフル銃が手渡され、ほとんど訓練も受けないまま戦闘地域に送られているといった情報流れている。
 
 単に弾除けの兵士の確保が行われいく流れになっており、装備品の不足や食料弾薬類も不足したままでは、予備役に応じたロシア人からの反発が前線で起こり反乱が広がる可能性もある。
 単に数を揃えるだけのものであれば、予備役兵の銃口はウクライナではなくロシアに向く可能性のほうが高くなるだろう。

 プーチンはこの演説で、ロシアはあらゆる可能な手段で領土を防衛するとも表明した。
 
 ただ、併合地域の防衛に関連して核兵器を具体的に挙げることはなかったが、1945年に日本に原子爆弾を投下した米国を非難したうえ、「米国は歴史上、核兵器を使用した唯一の国だ。つまり、前例を作った」と語るなど核兵器の使用を意識させた。

 演説の前に特権階級の息子が予備役の招集に拒否をした音声がSNSで流れたペスコフ大統領府報道官は、核戦争へのエスカレートに言及するのは「無責任」だとウクライナを批難し、併合した領土が攻撃を受けた場合にロシアの軍事ドクトリンで定める核兵器使用の条件を満たすのかについて回答を避けた。

 プーチン氏が併合を主張する領土は、ウクライナ国土の約15%に当たるもので、エストニアのカラス首相は「これはオーストリアとベルギーを合わせた土地、またはデンマークとベルギー、オランダを合わせた広さに相当する。ドイツ国土の30%だ」と指摘。「ロシアは欧州の地図を書き換えようとしている」と批判した。

 国営タス通信がペスコフ報道官の話として報じたところによると、暗殺を恐れたプーチン氏が併合地域を訪問する計画は今のところない。

 
ひとこと
 
 視点を変えてロシア国内に目を向けた場合、少数民族の自治州などが独立を模索しており、ウクライナの4州のように住民投票で独立国家を求めれば、こうした動きと同様に他国が併合することが出来る前例を作り出すことになる。
 
 中国の国内でもベトナムやラオス、モンゴル、中央アジア諸国、ロシアなどの国境をまたいで同じ民族が暮らしており、自治権を求めて中央政府との摩擦が起きており、ウクライナ4州と同じように独立を求めた場合の問題の拡大すらプーチンは考えていないのだろう。
 
 中国もウィグル族やチベット族、回族、東北区の鮮族などが独立を求めた場合と同じだ。
 日本でも、地方自治に外国籍のみならず国籍を取得した外国人が自治権ではなく、独立を求めた場合にも内政干渉に等しいロシアの今回の対応は問題を引き起こすことになる。
 
 ロシアの身勝手な主張は愚かにもロシア自身の国内問題を爆発させかねない自爆行為に等しいものになりかねないだろう。
 ウラジーミル・プーチン大統領に忠誠を誓いながら、チェチェンをロシア国内の事実上の「独立王国」にしたチェチェン人の首長ラムザン・カディロフが独立を求めた場合に独立させる根拠をプーチンが作り出したとも言え、ウクライナにおけるロシア軍の指揮系統のお粗末さや将兵の質の低さを体現したチェチェン戦闘員の消耗もあり、敵味方が入れ替わり状況が激変していく可能性もある。
 
 
posted by まねきねこ at 10:00| 愛知 | Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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