ECB欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーの中でもタカ派色が極めて強いラトビア中銀の
カザークス総裁
はフランクフルトでの22日のメディアとのインタビューで、先週の大幅利上げが「唯一の前倒しだとは言えない」と述べ、「9月の利上げもかなり大きくする必要があると言える」と指摘、ECBの大幅利上げはまだ終わっていない可能性があると述べた。
はフランクフルトでの22日のメディアとのインタビューで、先週の大幅利上げが「唯一の前倒しだとは言えない」と述べ、「9月の利上げもかなり大きくする必要があると言える」と指摘、ECBの大幅利上げはまだ終わっていない可能性があると述べた。
ECBは先週、0.5ポイントの利上げを発表した。
カザークス氏は米連邦準備制度が6月に行ったように、ECBの次回の利上げ幅が0.75ポイントとさらに大きくなる可能性があるかとの問いに対し、「不確実性とインフレのダイナミクス、持続性のリスクを踏まえ、もちろんわれわれは議論にオープンであるべきだと思う」とコメントした。
ただ、単純に米当局に追随すべきではないと続けた。
同氏は10月のECB会合で想定されるシナリオへの言及を避けた。
市場が最近織り込む来年6月までの計150ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げについては、自身として「大きな異論はない」だろうと指摘した。
なお、金融市場が想定する利上げ幅は現在、130bp程度に縮小している。
市場が最近織り込む来年6月までの計150ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げについては、自身として「大きな異論はない」だろうと指摘した。
なお、金融市場が想定する利上げ幅は現在、130bp程度に縮小している。
カザークス氏は「基本シナリオでは想定されていない著しい下振れリスクがある」とも述べた。
なお、最大級のリスク要因として「ロシアはエネルギー・食料供給を政治的手段に利用している」と主張し、主力パイプライン経由のガス供給一部再開後も、エネルギー供給への干渉はあり得ると警戒感を示したうえ、ロシアによるエネルギー供給の制限を挙げた。
なお、最大級のリスク要因として「ロシアはエネルギー・食料供給を政治的手段に利用している」と主張し、主力パイプライン経由のガス供給一部再開後も、エネルギー供給への干渉はあり得ると警戒感を示したうえ、ロシアによるエネルギー供給の制限を挙げた。
見通し悪化は通貨ユーロにも打撃を与えており、最近では20年ぶりに対ドルでパリティー(等価)を割り込んだ場面もあった。
カザークス氏は「為替レートに目標水準はないが、為替相場はインフレを動かす重要な要因だ」とした上で、「弱過ぎるユーロは問題だ」との考えを示した。
ひとこと
円安を意に介さず継続している日銀之金融政策の異様さは一番問題だろう。