石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する
「OPECプラス」
は、8月の生産を引き上げ、新型コロナウイルスのパンデミックで削減した供給分を完全に回復させることを承認したものの、今後の動きに関する協議は次回に持ち越した。
「OPECプラス」
は、8月の生産を引き上げ、新型コロナウイルスのパンデミックで削減した供給分を完全に回復させることを承認したものの、今後の動きに関する協議は次回に持ち越した。
発表文によると、パンデミックに伴う需要減でOPECプラスは2年余り前に生産を同970万バレル減らした後、段階的に回復させてきたが、OPECプラス全体で8月の生産量を
日量64万8000バレル
引き上げることで完全に元の状態に戻ることになる。
引き上げることで完全に元の状態に戻ることになる。
ただ、サウジアラビアや湾岸諸国以外の多くのメンバーは資材の入手が遅れ、計画通りの生産回復を実現できていない。
今回の決定は象徴的な意味合いが大きく実態が思惑通りに進むかどうかは未だ藪の中だ。
ここ数カ月のOPECプラスの供給量は表明された計画を大きく下回っており、原油相場の抑制にはほとんど寄与していない。
今回の決定は象徴的な意味合いが大きく実態が思惑通りに進むかどうかは未だ藪の中だ。
ここ数カ月のOPECプラスの供給量は表明された計画を大きく下回っており、原油相場の抑制にはほとんど寄与していない。
今回の決定はほぼ予想された通りで、原油相場における反応は鈍かった。
原油トレーダーの間では、サウジやアラブ首長国連邦(UAE)が残る余剰生産能力をどれだけ活用するのかに関心が強まっている。
バイデン米大統領が7月に予定するサウジ訪問がそれを左右する可能性があるものの、イスラム原理主義のサウジが隣国への軍事侵攻を継続させており、米国のトランプ政権に依る火器弾薬類の提供を継続させるかどうかの綱引きになる。
なお、発表文によると、OPECプラスは次回会合を8月3日に開催する予定。
原油トレーダーの間では、サウジやアラブ首長国連邦(UAE)が残る余剰生産能力をどれだけ活用するのかに関心が強まっている。
バイデン米大統領が7月に予定するサウジ訪問がそれを左右する可能性があるものの、イスラム原理主義のサウジが隣国への軍事侵攻を継続させており、米国のトランプ政権に依る火器弾薬類の提供を継続させるかどうかの綱引きになる。
なお、発表文によると、OPECプラスは次回会合を8月3日に開催する予定。
ひとこと
サウジの政治的野心が前面に出ているシーア派政府のイエメンへの軍事侵攻を正当化させる火器弾薬類の提供はイランとの関係回復において問題の先送りになりかねず難しい対応になるだろう。
ロシアの懐を縮小させウクライナへの軍事侵攻を停止させる可能性も未だ低いままだ。